岐阜市で一人ひとりに合わせた鍼灸治療
2025.02.06
東京へわんちゃんに対する鍼灸治療の勉強に行ってきました②
今回東京で活動されている獣医師で鍼灸師の山口先生にお願いし「わんちゃん」への鍼灸治療の現場見学及び鍼灸治療後の反応を確認させて頂ける機会を頂きました。
実際に鍼灸治療が始まります。まず症状確認と触診含む診察、そしてそれに基づいた鍼灸治療を行い、直後にわんちゃんの体の変化を観察し反応を見ていきました。
わんちゃんは人間と違い、問診が出来ません。正確に治療を行うためには経験に基づいた観察力や触診を含む診察です。そして人間と違うところは「ごまかしがきかない」という事です。人間は2つのパターンがあります。嫌なことは「嫌だ」と言える人と、嫌なことが「嫌だ」と言えない人。わんちゃんは「嫌だ」とは言えませんが、嫌なら「逃げる」か「怒ります」。例えば鍼灸治療で使用する、刺す鍼や刺さない鍼「てい鍼」は金属で製作されています。素材や形により「鍼」から発するエネルギーが異なるため、わんちゃんは気に入らない「鍼」だと逃げるか怒ります。気に入る素材や形だと嫌がらないかもしくは自分から近づいてきます。ですのでわんちゃんが「嫌がらない鍼」を用いて治療した後の反応は本当に「凄い」です。直後効果として皮膚が柔らかくなったり、毛の艶が直後に艶々になったりします。
人間に行う鍼の中で「小児はり」がありますが、子供も同じと感じました。小さい子供であれば問診も出来ませんし、診察が正確に出来いのに施術を行えば、症状が悪くなることも考えられます。わんちゃんと同じで軽い刺激に対して素早く反応が現れたりします。わんちゃんと違うところをあげるとすれば、嫌な刺激に対して「逃げる」ことが出来ないことでしょうか。
ここで改めて勉強になったのは、子供に対して鍼灸施術を行っていますが、もしかしたらもっと弱い刺激の法が改善が早く優しく起こるのではという事です。この事については現在臨床で検証していますが、適切な東洋医学的診察による診断の結果導き出される鍼灸処方(ツボ配穴)、間違いがなければ本当に軽い刺激で大きな効果が出ると言う事を再認識することが出来ました。大人に対しても、同じ事が言えることがわかりました。
大学院にて診断学を専攻していましたが、ここで診断(東洋医学的)の重要性を今まで以上に認識しました。
山口先生のわんちゃんに対する治療は鍼だけではなく、当院院長と医療機器メーカーが共同開発した最新式波動療法機「圓振」も使用していただいています。弱い刺激感で有りながら最大限に効果を発揮する「圓鍼」。わんちゃんも気持ちよさそうに受け入れてくれて居るのが写真からわかります!
圓鍼を行った後の反応
皮膚がものすごく柔らかくなりわんちゃんが心地よさそうでした!
我々鍼灸師の管轄は厚生労働省、わんちゃんの管轄は農林水産省ですので、我々鍼灸師はわんちゃんに治療が出来ません。しかし、一緒に住んでいるわんちゃんは「家族」です。業務には出来ませんが、家族には施せます。
私の個人的な思いは、もっと獣医師さんでわんちゃんの鍼治療ができる先生が増えてほしいな!と思っています。そんな活動がしていけたらな!と考えています!
2025.02.02
東京へわんちゃんに対する鍼灸治療の勉強に行ってきました。
今回東京で活動されている獣医師で鍼灸師の山口先生にお願いし「わんちゃん」への鍼灸治療の現場見学及び鍼灸治療後の反応を確認させて頂ける機会を頂きました。
山口先生が使用する治療具は、当院院長が考案開発した「陰陽てい鍼Ⓡ」、刺さない刺激具「Acuティック」、院長と医療機器メーカー愛知電子株式会社と共同開発した最新波動療法機「圓振Ⓡ」、親友の杉澤孝弘先生が開発した「スタンス打鍼Ⓡ」を中心に使用されています。自分が設計し形にした刺激具及び共同開発した波動機がどの様にわんちゃんに使われているか、わんちゃんの反応はどうかを以前から気になっていました。今回そんな願いがかないわんちゃんの治療に同席させて頂けることになりました!
鍼灸師は人に対して施術することが国から許可されていて、業務の管轄が厚生労働省になります。またわんちゃんの治療は獣医師でしか行う事ができません。なぜかというと、管轄が厚生労働省ではなく動物は農林水産省だからなんです。獣医師の資格を受験するためには大学の農学部で専門教育を受けなければなりません。人と動物とでは管轄が違うため仕事としてわんちゃんには治療が出来ないんです。しかし自宅で一緒に暮らしているわんちゃんは家族です。家族に「施す」事は可能ですね!業務には出来ません。
人と違いわんちゃんにはごまかしが通用しません。刺激具と相性が悪いと逃げたり怒ったりします!これはすごく勉強になりました。人は嫌なことを嫌と言えない人と、嫌なことが嫌と言える人に大きく別れます。わんちゃんは違います。嫌なら何らかの形ですぐに行動に表れます。人を施術していると、術者が良いと思う考えで施術をしてしまいますが、人も刺激具との相性や刺激量が合わなければ、術者が「これで治るはずだ」と施術しても実際には悪くなる場合もあると考えないといけないことを、わんちゃんをみて学びました。
苦痛な刺激は、東洋医学的診断が適切であったとしても、それによって導き出された処方(鍼灸の場合経穴いわゆるツボ)がその病状や症状に対して理想的であったとしても患者さんが苦痛に感じていたり、刺激量が強すぎると症状が悪化してしまいます。
鍼灸施術する際、鍼を当てたり刺入したりする際、細かく生体反応を観察しなければならないと改めて考える機会になりました。
次回はわんちゃんの治療の実際と題してブログを書きます。
所在地 | 〒501-1144 岐阜市東改田再勝273-6 |
営業時間 | 【月〜土】9:00〜21:00 |
休院日 | 日曜、1月1~3日 |
駐車場 | あり(7台駐車可能) |