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2025.02.02

東京へわんちゃん鍼灸の勉強に行ってきました

 東京へわんちゃんに対する鍼灸治療の勉強に行ってきました。

わんちゃんは大切な家族だから健康でいてほしいですね!

今回東京で活動されている獣医師で鍼灸師の山口先生にお願いし「わんちゃん」への鍼灸治療の現場見学及び鍼灸治療後の反応を確認させて頂ける機会を頂きました。

山口先生がわんちゃんに鍼灸治療する際に使用する治療具

山口先生が使用する治療具は、当院院長が考案開発した「陰陽てい鍼Ⓡ」、刺さない刺激具「Acuティック」、院長と医療機器メーカー愛知電子株式会社と共同開発した最新波動療法機「圓振Ⓡ」、親友の杉澤孝弘先生が開発した「スタンス打鍼Ⓡ」を中心に使用されています。自分が設計し形にした刺激具及び共同開発した波動機がどの様にわんちゃんに使われているか、わんちゃんの反応はどうかを以前から気になっていました。今回そんな願いがかないわんちゃんの治療に同席させて頂けることになりました!

鍼灸師は動物の治療ができない?

鍼灸師は人に対して施術することが国から許可されていて、業務の管轄が厚生労働省になります。またわんちゃんの治療は獣医師でしか行う事ができません。なぜかというと、管轄が厚生労働省ではなく動物は農林水産省だからなんです。獣医師の資格を受験するためには大学の農学部で専門教育を受けなければなりません。人と動物とでは管轄が違うため仕事としてわんちゃんには治療が出来ないんです。しかし自宅で一緒に暮らしているわんちゃんは家族です。家族に「施す」事は可能ですね!業務には出来ません。

わんちゃんへの施術からの人に対する施術への学び

人と違いわんちゃんにはごまかしが通用しません。刺激具と相性が悪いと逃げたり怒ったりします!これはすごく勉強になりました。人は嫌なことを嫌と言えない人と、嫌なことが嫌と言える人に大きく別れます。わんちゃんは違います。嫌なら何らかの形ですぐに行動に表れます。人を施術していると、術者が良いと思う考えで施術をしてしまいますが、人も刺激具との相性や刺激量が合わなければ、術者が「これで治るはずだ」と施術しても実際には悪くなる場合もあると考えないといけないことを、わんちゃんをみて学びました。

苦痛な刺激は、東洋医学的診断が適切であったとしても、それによって導き出された処方(鍼灸の場合経穴いわゆるツボ)がその病状や症状に対して理想的であったとしても患者さんが苦痛に感じていたり、刺激量が強すぎると症状が悪化してしまいます。

鍼灸施術する際、鍼を当てたり刺入したりする際、細かく生体反応を観察しなければならないと改めて考える機会になりました。

次回はわんちゃんの治療の実際と題してブログを書きます。

2025.01.25

令和6年度会学術講習会及び岐阜市民講座

1月19日、日曜日岐阜市民講座及び岐阜県鍼灸マッサージ師会学術研修会を行いました。

テーマは「皮膚リリースⓇ基礎学」、副題として「全ては皮膚をリリースすることからはじまる」

今回は岐阜市民講座4回目。この講演では「体の不調や病に対して皮膚をどう観察し対応対処するか」のお話を一般の方々にもわかりやすくお伝えしました。後半の岐阜県鍼灸マッサージ師会の会員のみ参加可能な実技では、刺さない鍼てい鍼及び接触鍼に焦点を当て、その基礎学や実際の臨床おける活用法について講演及び実技を行いました。

参加者の皆様には、鍼灸に関して古代からの伝統的な考え方や、新しい治療法の視点を持っていただき、実際の施術にどの様に応用できるかを実感して頂く事を目的としました。多くの不調や疾患に対して「深く」鍼を刺入する必要はなく、皮膚刺激で患者さんの不快な感覚や不安を感じさせる事なく対応出来ることを実感していただけたと思います。

古代の鍼は、現代のような細くても丈夫な鍼を製造する事はできない時代であるため、刺激法は「当てたり」「切ったり」する事が主であったと思われます。古代から伝わっている書籍に準じて鍼刺激を行う場合「刺さない」刺激で行う事が「古代からの伝統」手法と考えますし、効果は非常に高いです。「鍼は刺さなければいけない」というのは術者の思い込みであり、純粋に皮膚をコントロールする事が出来れば多くは症状の改善に早く導くことが出来ます。

鍼灸施術で最も重要視される「経絡」は皮膚から始まる

鍼灸施術は「経絡」を最重要視しています。しかし経絡は「皮膚」から始まっていることはあまり知られていません。中国では当たり前の事ではありますが、経絡は「皮部」と言って一番体表にある皮膚から始まっています。ですので皮膚に問題があると、つながりの一番不快部分の内臓所謂五臓六腑に影響してしまいます。

結果的に、肩こりや腰痛、頭痛や冷え性、めまいなどの症状の発症に関与します。

体調が悪いときに肌に現象が現れてくることを多くの方が経験します。荒れたり色つやが悪くなったり、そして硬くなったり。肩こりや腰痛が発症したときその部を触ると「硬い」と認識されますが、実は皮膚が硬いと中の筋肉が硬くなくても硬いと誤解するケースが多いです。正確に東洋医学的に診察し基を特定して対処する。そのためにはどう考えどう対処すれば良いかの講演でした。

毎回感謝の気持ちを持ち講師をさせていただいています

受講して頂いた方々から講師も勉強させて頂けています。毎回興味深い質問をいただき、講師も新たな気づきを得ることが出来ます。結果的に受講して頂いた方々のみならず講師も新たな発見を得ています。結果的に施術の質の向上や新しい手法の模索に貢献できているのではないかと強く実感しました。参加して頂いた皆様に心から感謝しています。

次回は2月に今回の応用編を開催いたします。本会場でお会いできることを楽しみにしています。

2025.01.03

正月の三が日は医学博士論文の準備をしました

 正月三が日は論文執筆の準備をする事が出来ました

まとまった連休のおかげで論文の準備完了

院長は、一年中土曜日の午後及び日曜日は東京又は大阪で講演や講座の講師を務めており、まとまった休みを取ることが難しい状況です。しかしながら、正月三が日は比較的余裕があるため、この貴重な期間を海外の学術論文など医学博士論文の資料収集に当てることが出来ました。

日常臨床の充実とさらなる研究視点の発見

専門的な知識の充実や、新たな研究視点を得るためにこの時間を大切に活用し、日常の臨床にも活かしていきます。又、更に質の高い岐阜市民講座などを提供出来るように努めます。

※冷え性、めまい、頭痛、生理痛、神経痛、肩こり、腰痛、産後のトラブルはコロナ禍を境により複雑な症状が入り交じっていたりします。一つ一つ細かく分析する必要があります。

大切なのは伝統という古代医学者から伝承されている基礎と現代人に合わせた応用力

現代人の生活環境や、食事の変化による体の変化に合わせることが出来るように、常に最新の情報を収集し研究を進め、自己をアップデートし、岐阜市民講座などに参加頂いた方々に価値のある健康に関する学びを提供していきたいと考えると共に、日常の臨床現場でも患者さんの症状の早期緩和改善を目指します。

※研究の内容

所属している大学及び大学附属病院では血管病の外科に博士研究生で所属しています。人間1人の血管をつなぎ合わせると地球2周半の長さになります。その95~99%は毛細血管とされています。しかし毛細血管だけが循環器系ではなく、心臓及び大血管も含め体を24時間隅々まで血液を循環させ健康に保とうとする力が出てきますが、大血管に問題があっても、毛細血管に問題があっても全身にくまなく血液を循環させる機能を充実させることが出来ません。その関係性を測定機器を用い数字で分析する研究をしています。将来的には、手術しなくても良い様な症例を判断する材料の世界基準の一つになればと思います。

写真は博士(医学)研究生として所属している大学病院。

2024.12.19

鍼師灸師卒後研修の講師をしてきました

 鍼灸師卒後研修の講師を3年前から担当しています。

東洋医学の基本と神髄をお伝えしています

企業様が開催している1年6回コースの鍼灸学校卒後研修の講師をご依頼により担当させて頂いています。鍼灸学校卒業後すぐに実践的な結果を出すための技術や思考法を、講義と実技を通じてお伝えするものです。中医薬大学の客員講師もしているため、深い内容をわかりやすく解説します。

終了後早速SNSで感想をいただきました

東洋医学を学ぶには範囲が広すぎるため卒後最初に何から学ぶかで未来が変わります

東洋医学の理論を深く理解し、実践に活かすためのステップを解説しました。この研修を通じて受講生の皆様が鍼灸のよりよい技術を身につけ、更なる成長を遂げるための一助になれば幸いです。

医療ですが鍼灸手技は職人技を目指します

実技では、具体的な鍼灸テクニックや施術における注意点についてもお話し、自信をもって患者さんにアプローチ出来るように行いました。受講生の皆様からも多くの質問をいただき、それに対応することでお互いにとって有意義な時間となりました。次回は2月、しっかりお伝えしていきますね!

2024.12.12

温熱刺激講座講師をしてきました

 刺さない温熱刺激専用てい鍼の臨床講座兼安全講習会が開催されました。

寒い季節に必要不可欠な温熱刺激

 12月11日水曜日の午後、刺さない鍼の製造メーカーであるイトウメディカル様の依頼を受け刺さない温熱刺激具「火鍼てい鍼」の講師をしてきました。長年にわたりこの講座の担当をしていますが、受講生の皆さんと毎回新しい学びを共有できることを心から嬉しく思っています。

 今回の臨床テーマは冷え性・腰痛・不妊鍼灸施術でした。

 火鍼てい鍼は刺さない温熱刺激具として注目されていますが、その中でも特に火を使った温熱刺激には、効果を最大限に引き出すための正しい知識と技術が必要です。特に安全性を第一に考えることが非常に重要です。

 火を使う?熱い?と少し聞こえは「びっくり」してしまいますが、刺激感はすごく心地よくて気持ちよいです!今回ももう一回お願いしますと全員にお願いされました(^^ゞ

 火鍼てい鍼講座では、参加者が安心して技術を身につけられるよう、豊富な実践例を交えながら、安全で効果的な方法を徹底的にお伝えしています。温熱刺激が人の体に与える影響を理解しながら、受講者の方々が自信を持って施術を行えるようこれからも努力して参ります。多くの一般の鍼灸を受けられている方々の、健康で幸せな生活を送る「一助」になりますように。

※写真は見た目がちょっとちょっとですが、すごく気持ちよい刺激をしてくれる刺激具です。

2024.12.08

普通救命講習1を受講致しました

 岐阜市鍼灸マッサージ師会が主催する普通救命講習1を受講してきました。

緊急時に適切な対応がきることは大変意義があること

この講習には岐阜中消防署の方が指導に来られ、貴重な知識と技術を共有していただきました。場所は岐阜県鍼灸マッサージ師会館で開催され、多くの参加者が親権に受講していました。

講習の内容は主に心肺蘇生法(CRP)やAEDの使用方法、応急手当の基本的な技術に焦点を当てており、鍼灸師としての職務に活かせる実践的なスキルが習得できるものとなっていました。参加者は実際にマネキンを用いてCRPを練習したり、AEDの使用方法を学んだりと、実際の救命現場を想定した訓練を受けました。

このような活動を通じて地域の安全性を高め、緊急時に適切な対応ができる人材を育成することが出来るのは大変意義のあることです。今後もこのような有益な講習を受け、様々な状況で活かしていきたいと思います。

2024.12.01

鍼灸書籍の監修をしました

 鍼灸の専門科目「小児はり」に関する書籍の監修を行いました。

書籍名は「刺さない小児鍼ベビーてい鍼」

「医相無二 鍼薬同効」という言葉があります。

良い国には良い医療があり、良い医療がある国は良い国と言えます。そしてこれから世界を作っていくのが子供たちです。

その中で、「ベビーてい鍼」という書籍があります。この本は、小児はりに関する基本的な疑問や知識を、医療関係者はもちろん一般の父母もわかりやすく理解できるように、丁寧に解説したものです。小児はりの普及や子供たちの将来の健康を図るために、夕部智廣先生が心を込めて執筆されました。子供たちが健康であることが、将来の世の中をより良くしてくれる第一歩だと信じています。

実際、本書で監修のお手伝いをさせて頂く中で、術者、小児はり、保護者、子供の心と体が補完し合い、患者の健康に寄与しているのかという認識を深めました。

是非一般の方々にも是非一度手に取って読んで頂きたい、そんな素晴らしい書籍です。

2024.11.27

学術講習会及び岐阜市民公開講座

先日、岐阜市民講座及び岐阜県鍼灸マッサージ師会学術研修会を行いました。

テーマは「東洋医学臨床の基礎 そもそも論臨床応用編」

今回は岐阜市民講座第3回目。この講演では「内科系疾患及び運動器系疾患への対応法」のお話を一般の方々にもわかりやすくお伝えしました。

講演では、西洋医学と東洋医学の違いや特性、同じ医学ではなくうまく活かしあうことが出来れば互いの弱いところを補い合い、結果的に国民が健康で元気でいることが出来る。そんな国作りが理想と考えます。西洋医学の良い所を知り、そして東洋医学に良い所を知って頂く。まずはそこから。

「医相無二 鍼薬同効」という言葉があります。

良い国には良い医療があります。日本を1人1人の手、心で、全員で良い国にしていくことが出来ればな!と考え毎回講演をしています。

今回も皆様熱心に聞いて頂き、メモしていただいている姿をみて市民講座の講師を引き受けて良かったなと思いました。

2024.11.19

-講演会-東洋医学臨床の基礎

先日、鍼灸学生の皆さんを対象に講演会を行いました。

テーマは 「東洋医学臨床基礎」

この講演では、私の30年以上にわたる臨床経験をもとに、「臨床家にとって絶対に欠かせない考え方」や「無難力の備え方」をお伝えしました。

臨床における「無難力」とは?

講演では、鍼灸の勉強を進める学生の皆さんに、学校で学んだ知識を臨床の現場でどう活かすか、そして患者さんにどう寄り添っていくかについてお話ししました。特に重要なのが、どんな状況にも対応できる「無難力」を身につけること。この力は、経験だけでなく、日々の意識的な取り組みから磨かれていきます。

また、西洋医学と東洋医学をどう統合していくかという点もポイントです。それぞれの良さを引き出しながら、患者さんに最適な治療を提供するための考え方を、具体例を交えて解説しました。

今回の講演では、たくさんの学生さんと直接触れ合い、皆さんの熱意や真剣さを感じることができました。私自身、学生時代には東洋医学の可能性に胸を躍らせていましたが、その気持ちを思い出させてもらえる時間でした。

特に最後に行った実技デモンストレーションでは、多くの学生さんが驚きと感動を持って見てくださったのが印象的でした。短時間の施術で、患者さんの顔色や表情が変わり、施術後には自然と感謝の言葉が出てくる様子は、私自身も東洋医学の素晴らしさを再確認する瞬間でした。

講演の中では、「難しいことにとらわれず、シンプルに考える」ことの大切さもお伝えしました。東洋医学は、患者さんの心と体を癒す大きな可能性を秘めています。それをより深く理解し、楽しみながら学び続けることで、臨床の場での自信と成長に繋がるはずです。

講演後、こんな素敵な感想をいただきました

先生のお話は聴き入ってしまい、あっという間でした。学生向けに分かりやすい内容で、最後に実技も見せていただけて感激しました!

先生の治療を受けられた方のお顔色がみるみる変わり、施術が終わった後に自然と手を合わせてお礼をされる様子が印象的でした。一瞬の施術が患者さんの心にまで響いている感じが伝わってきました。

言葉で気を動かし、受けた方が笑顔になる…難しい医学的な話にとらわれず、東洋医学の素晴らしさをたくさん感じられるセミナーでした!

2024.11.08

岐阜市民公開講座のご案内

 

公益社団法人岐阜県鍼灸マッサージ師会 学術部長として、令和6年度の市民公開講座を担当させていただいております。

講座では、東洋医学や皮膚リリース鍼灸に関する基礎から応用までの内容をお伝えしています。
すでに2回の講演会が無事に終了しましたが、以下の3回の講座が今後予定されていますので、ご関心のある方はぜひご参加ください。

 

 

今後の講演予定

学術講演会市民公開講座

日時:2024年11月24日(日)10:00~

演題:「東洋医学臨床の基礎 そもそも論 臨床応用編」

 

 

 

学術講演会市民公開講座

日時:2025年1月19日(日)10:00~

演題:「皮膚リリース®皮膚リリース鍼®皮膚リリース鍼灸®学 基礎編」

 

 

 

学術講演会市民公開講座

日時:2025年2月23日(日)10:00~

演題:「皮膚リリース®皮膚リリース鍼®皮膚リリース鍼灸®学 基礎応用編」

 

 

本講座では、鍼灸の知識を深めるとともに、日常生活での健康維持に役立つ内容をわかりやすくお伝えすることを目指しています。東洋医学に興味がある方や、鍼灸を通じて健康を考えてみたい方にとって、有意義な時間となることでしょう。ぜひお気軽にお越しください。

2024.11.08

ホームページをオープンいたしました。

大学堂鍼灸院のホームページをオープンいたしました。

この度は「大学堂鍼灸院」のホームページにアクセスいただき誠にありがとうございます。
本日、かねてより準備を進めておりました当店のホームページがオープンいたしました。
このホームページを通して当院の最新情報を配信していく所存です。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。 

所在地 〒501-1144 岐阜市東改田再勝273-6
営業時間 【月〜土】9:00〜21:00
休院日 日曜、1月1~3日
駐車場 あり(7台駐車可能)