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2025.01.25

令和6年度会学術講習会及び岐阜市民講座

1月19日、日曜日岐阜市民講座及び岐阜県鍼灸マッサージ師会学術研修会を行いました。

テーマは「皮膚リリースⓇ基礎学」、副題として「全ては皮膚をリリースすることからはじまる」

今回は岐阜市民講座4回目。この講演では「体の不調や病に対して皮膚をどう観察し対応対処するか」のお話を一般の方々にもわかりやすくお伝えしました。後半の岐阜県鍼灸マッサージ師会の会員のみ参加可能な実技では、刺さない鍼てい鍼及び接触鍼に焦点を当て、その基礎学や実際の臨床おける活用法について講演及び実技を行いました。

参加者の皆様には、鍼灸に関して古代からの伝統的な考え方や、新しい治療法の視点を持っていただき、実際の施術にどの様に応用できるかを実感して頂く事を目的としました。多くの不調や疾患に対して「深く」鍼を刺入する必要はなく、皮膚刺激で患者さんの不快な感覚や不安を感じさせる事なく対応出来ることを実感していただけたと思います。

古代の鍼は、現代のような細くても丈夫な鍼を製造する事はできない時代であるため、刺激法は「当てたり」「切ったり」する事が主であったと思われます。古代から伝わっている書籍に準じて鍼刺激を行う場合「刺さない」刺激で行う事が「古代からの伝統」手法と考えますし、効果は非常に高いです。「鍼は刺さなければいけない」というのは術者の思い込みであり、純粋に皮膚をコントロールする事が出来れば多くは症状の改善に早く導くことが出来ます。

鍼灸施術で最も重要視される「経絡」は皮膚から始まる

鍼灸施術は「経絡」を最重要視しています。しかし経絡は「皮膚」から始まっていることはあまり知られていません。中国では当たり前の事ではありますが、経絡は「皮部」と言って一番体表にある皮膚から始まっています。ですので皮膚に問題があると、つながりの一番不快部分の内臓所謂五臓六腑に影響してしまいます。

結果的に、肩こりや腰痛、頭痛や冷え性、めまいなどの症状の発症に関与します。

体調が悪いときに肌に現象が現れてくることを多くの方が経験します。荒れたり色つやが悪くなったり、そして硬くなったり。肩こりや腰痛が発症したときその部を触ると「硬い」と認識されますが、実は皮膚が硬いと中の筋肉が硬くなくても硬いと誤解するケースが多いです。正確に東洋医学的に診察し基を特定して対処する。そのためにはどう考えどう対処すれば良いかの講演でした。

毎回感謝の気持ちを持ち講師をさせていただいています

受講して頂いた方々から講師も勉強させて頂けています。毎回興味深い質問をいただき、講師も新たな気づきを得ることが出来ます。結果的に受講して頂いた方々のみならず講師も新たな発見を得ています。結果的に施術の質の向上や新しい手法の模索に貢献できているのではないかと強く実感しました。参加して頂いた皆様に心から感謝しています。

次回は2月に今回の応用編を開催いたします。本会場でお会いできることを楽しみにしています。

所在地 〒501-1144 岐阜市東改田再勝273-6
営業時間 【月〜土】9:00〜21:00
休院日 日曜、1月1~3日
駐車場 あり(7台駐車可能)